松阪事業所では、薬事法に対応した品質保証部門・品質管理部門が連携して医薬品の品質及び安全性の確保に努めています。
医薬品製造業許可(包装・表示・保管)を取得し、輸入医薬品原料等の保管および品質管理試験業務を行っております。製品の出荷に当たっては、製造所のチェックに加え品質保証部門がGMPに基づいて、製造に関する記録及び試験検査に関する記録を全て確認した上で、ロットごとに市場への出荷を決定し、製造販売業者の方々が安心して使用できる医薬品をお届けしています。
また、ここでは甘草に関連する研究開発、将来を見据えた甘草資源の確保や新規事業構築など、様々な業務が行われています。研究部門では、2011年に新規に研究室を整備し甘草に関する研究活動を行っております。さらに、技術部門では甘草由来のグリチルリチンの生産技術開発、工程改善や自社工場の設備メンテナンスに努めております。
医療費の負担を抑制するという社会的な要請の中で、ジェネリック薬品の市場は拡大を続けています。当社は国内の有力原薬メーカーとパートナーシップを結び、国内の大手・中堅のジェネリックメーカーにAPIを販売・供給しています。またヨーロッパ、インド、中国等の海外のメーカーからAPI及び中間体を輸入して、同様に国内ジェネリックメーカーに販売しています。
また国内の先発医薬メーカーへのAPI、新薬中間体の供給についても、ここ10年で大きく活動範囲を広げております。
2005年の薬事法改正に基づいて、より厳しい品質管理を海外の原薬メーカーに求め、品質/新薬事法に耐えうるハード・ソフトも持っているか 特許の侵害をしていないか等の視点での原薬メーカーの選別、MFの取得、海外メーカーへの査察等も精力的に実施しています。輸入品の品質管理体制につきましては、松阪事業所と連携してより厳しい品質管理、海外メーカーへの品質管理面での技術指導も行っています。